【総本社】富士山本宮浅間大社
【祭神】木花之佐久夜毘売命・瓊々杵尊・大山咋神
【御利益】家庭円満・安産・子安・水徳・火難消除・航海・漁業・農業・機織等
浅間神社。音に出せば普通「せんげんじんじゃ」と読みます。富士山本宮浅間大社でも北口本宮冨士浅間神社でも英語表記で「Sengen」としていますから正解です。では関東人に馴染みのある「浅間山」のように「あさま」と読んでは?と思うのです。ひねくれものの悲しさでしょうか?
でも、古語で浅間は「あさま」と読まれていたようです。いや浅間大神は「あさまのおおかみ」で主祭神である木花之佐久夜毘売命の別称とされています。
そうなると「浅間山」との関係なども気になるところですが、一般に「あさま」は古語において火山を指していたとの説があります。この訛として「阿蘇(あそ)」も火山として呼ばれていた名残りだととも言われているのです。
この浅間大神の正体、いわば御神体は富士山そのものです。実際、富士山本宮山宮浅間神社には御社殿がありません。お宮そのものが御神体の上にあるのですから自然なことだったのでしょう。
この様に書いていると、浅間大神が火の神・山の神という感じになりますが、富士山本宮浅間大社の御由緒には
「富士本宮浅間社記」によれば、第7代孝霊天皇の御代、富士山が大噴火をしたため、周辺住民は離散し、荒れ果てた状態が長期に及んだとあります。第11代垂仁天皇はこれを憂い、その3年(前27)に浅間大神を山足の地に祀り山霊を鎮められました。これが当大社の起源です。 その後は姫神の水徳をもって噴火が静まり、平穏な日々が送れるようになったと伝えられています。
と浅間大神が水に関連する神様、寧ろ火を治める神様となるのです。実際、ご利益を考えても水もm組に関連するものが多いようです。
さて、神使の「猿」ですが、これは"富士山が産まれた日"が申の日だったことに由来するそうです。また、猿は大山咋神を祭神とする日枝神社でも神使としているのですから、山岳信仰にはうってつけの存在なのかもしれませんね。
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