世田谷区内でも新しい方から数えたほうが良い神社「松陰神社」を紹介します。
ご祭神の吉田松陰。松下村塾で幕末の志士、そして明治の元勲を育てた偉人です。その松陰が安政の大獄で斬首した3年後、毛利藩主の別邸があった世田谷の若林に改葬されたのが、そもそもの神社の起こりとなります。斬首されたときには豊国山回向院、俗に小塚原の回向院と呼ばれたところから移されたのですから、それだけ周囲の人達の無念が昇華した結果の神社といえるように思います。
境内は良く掃き清められていて、とても明るい雰囲気がありつつ、参道の両脇には綺麗な木立が並びます。また、鳥居の前には「御衣黄桜」がソメイヨシノが咲き終わった終わった頃、黄緑色の花を咲かせます。私にとっては、松陰神社の花見(と言っても歩きつつ見るだけですが)は御衣黄桜の時期になりますね。
ご祭神としては「吉田松陰命」となりますが、社務所の左手の小径から松陰の他、ゆかりの皆さんの墓所(松陰先生他烈士墓所)が連なっています。また、社務所の正面・御社殿右手には松下村塾の模地区が建てられていて天候にもよりますが土日には中を覗くことができます。
そして、その両方の小径を繋ぐように多くの灯籠が立っているのですが、この銘が物凄いのです。伊藤博文、山県有朋、井上馨に乃木希典…と明治の偉人のリストのような状態です。
これを一つ一つ観ているだけでも時間がどんどんと過ぎてしまうのです。
御社殿の中は、質素ながらも威厳を感じる作りになっています。何となく明治の頑固さを感じるのは気のせいでしょうか?
アクセスは徒歩で、
東急世田谷線 松陰神社駅:4分
駐車場も併設されていますが、駅前を通り抜けて世田谷通りまで通じる松陰神社商店街をそぞろ歩いてみては如何でしょうか?
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