八幡様と言えば「勝運」のご利益があって、スポーツ選手などからも信仰を集めますが、呼び名に「勝利」がついている神社は中々すくないのでは無いでしょうか。
【鎮座地】東京都世田谷区桜上水3-21-6
【ご祭神】応神天皇
【社格】村社
【創立】万寿3年(1026年)
【例祭】体育の日
【御朱印】不明
少し、道路に対して斜めに切られた入り口を入っていくと直ぐに鳥居をくぐることになります。
御社殿は新しいながら、立派なもので「勝利」という社名に偽りなし!という感じの明るい雰囲気を醸し出しています。その一方で、古い社殿が別の建物の中で保存されています。
また、狛犬も御社殿前と境内社の天祖神社前とにそれぞれあり、天祖神社前の狛犬は、だいぶ痛みも目立ちますが後ろに回り込んでみると「享保二年」と書かれているようです。ということは、1717年でしょうか…ちょうど三百年前の作品ですね。
天祖神社もそこそこに古い建築物のようです。
この神社、新と旧とが残されたタイムカプセルのような境内なのです。そして、神社の名前にある「勝利」も当たり前ですが、ある事があって改めてつけられたものです。
そのあることとは日露戦争。この地からも出征した兵士がいました。まだ開国から間もない日本軍は脚気の発生などで辛い闘いを繰り広げています。結果25,331人もの戦死者を出しました。が、ここから出征した氏子は無事の帰還を成し遂げます。その事や日露戦争の戦勝を記念して「勝利神社」と改められたのです。
【アクセス】
京王線 桜上水駅:徒歩9分
京王線 下高井戸駅:徒歩14分
少し、距離が長くなりますが食事などは下高井戸の方が便利でしょう。
また、近隣には別当寺だった「密蔵寺」という名刹もあります!
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