八幡神社


【総本社】宇佐神宮(大分県宇佐市)
【別名】八幡社、八幡宮、宇佐神社など
【御祭神】八幡神:応神天皇(誉田別命)、
     八幡三神:八幡神+
          比売神(宗像三女神=多岐津姫命・市杵嶋姫命・多紀理姫命)+
          神功皇后(気長足姫尊・息長帯比売命など)
     他に仲哀天皇、武内宿禰命が祀られていることも多い
【御利益】八幡神:武運長久、勝運、出世開運
     神功皇后も祀られている場合:子孫繁栄、安産、縁結び
     比売神も祀られている場合:縁結び、良縁、夫婦和合
【神使】鳩
全国で約4万社とも言われる「最大派閥」となるのが八幡様ですが、更には神仏習合の時代には「八幡大菩薩」として上杉謙信公を始めとした信仰を集めていたことでも知られていますね。

御祭神の応神天皇、母は三韓征伐で知られる神功皇后です。父である仲哀天皇の死後、母の三韓征伐が終わってからの生まれという伝説的な生誕から始まる…いや産まれる前から天皇となることが宿命とされ「胎中天皇」とまで呼ばれました。更に言えば俗には武内宿禰がありますが、住吉神代紀では住吉三神を父とするという謎に包まれた状況もあります。

宇佐神宮と言えば、弓削道鏡の野望を神託をもって打ち破ったことでも知られる通り、皇祖神としても位置付けられています。また、清和源氏・桓武平氏など武家からの信仰を集めています。
この理由として天照大御神とは別の流れ、言わば既成の権力から分離するような「皇祖」を崇めることで武家の神としているなどの説があります。
また、清和源氏は氏神として崇敬しており、特に源頼義は「八幡太郎」と名乗っている程です。
実際、都内の八幡様は前九年の役・後三年の役に関連して勧進されたものが少なくありません。

このように見ていくと
八幡神として祀られる→
神仏習合の中で「八幡大菩薩」としても崇敬される→
源氏が産土神とする→
各地で勧進を行う→
武家が主導権を握る→
メジャーな神様として更に信仰を集める→
神社として最大勢力になる
と成長してきたように思えますね。

【日本三大八幡宮】
 鶴岡八幡宮 or 筥崎宮、石清水八幡宮、宇佐八幡宮
【最古の八幡宮】
 誉田八幡宮(伝)




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